ベクレルとシーベルトの違いをご存知でしょうか?
ベクレルもシーベルトもどちらも『単位』のことです。
ベクレルの単位(Bq)
Bq(ベクレル)というのは、放射能を表す単位であり、
放射性物質が放射線を出す能力の単位としてあらわします。
シーベルトの単位(Sv)
放射線量をあらわす単位であり、Sv(シーベルト)というのは、
放射線が人体に与える影響のことをあらわします。
ベクレルとシーベルトの違いをもっと簡単に説明すると?
ベクレルととシーベルトを自宅にある電球で例えます。
光の強さ・・・ベクレル
光の届く明るさ・・・シーベルト
福島原発事故の影響で知られるようになった単位ですので、地震でも例えられます。
マグニチュード・・・ベクレル
震度・・・シーベルト
このように、大元と、自分たちへの影響という風に考えられます。
関東大震災で聞いた事のあるマイクロシーベルトというのは、
シーベルトの千分の一であるミリシーベルトの更に千分の一です。
覚えておきたいベクレルとシーベルト
ベクレルは放射能物資の能力であり、私たちが覚えておきたいのは、
もちろん両方なのですが、どちらかと言えばシーベルトの方です。
シーベルトが人体に影響を与える単位ですので、テレビやニュースなどでは、このシーベルトの数値に注意しましょう。
そしてシーベルトを測定する機器であるガイガーカウンターは、福島原発事故の影響で瞬く間に広がりました。
ガイガーカウンターだけでは、正確なベクレルを測定する事が難しいため気になってしまいます。
ガイガーカウンターもベクレル測定器も余りにも高価で入手する事も難しいのが現状です。
そこで今注目されているのが、食品を検査するベクレルモニターなどの普及です。
私たち人間は何かを食べて生きています。
当たり前の事ですが、もしその食品の中から大量のベクレルが検出されたら大問題です。
多くの人がどれだけ放射能汚染水が海に流れ込んでいるかわかっていません。
比較にあがることの多いチェルノブイリ事故では1000ベクレル立法メートルの汚染水が計測されました。
福島原発事故では最大ピーク時で100,000ベクレルもの汚染水が計測されています。
福島の早期復興を願うと共に、これらの問題も解決していかなければなりません。
ベクレルとシーベルト。
これからも注目される単位ですので、その違いについて理解しておきましょう。