回復期リハビリテーションは、いわゆる『リハビリ』の事です。
回復期リハビリテーションの目的
回復期リハビリテーションでの目的は『在宅復帰』を目指すことにあります。
食事を摂る、歩行する、衣類の着脱、といった日常生活での行動が出来るようになるのが目的です。
脳卒中の場合ですと急性期リハビリテーション後、約二週間程である程度ですが症状が安定してきます。
立ち上がったり、ベッドから起き上がるのも問題なく行えるようになります。
しかし、ここで注意すべき点は『それらの行為が無理なく出来るか?』という事だけでなく『後遺症』や『障害』が残っているのかどうか?という点がハッキリとしてくる時期ですので、しっかりと確認していきましょう。
回復期リハビリテーションの内容
日常生活の動作に何か不都合がないか?という事で、以下の3段階を確認していきます。
- 機能障害:精神機能や身体機能が低下していたり、失われている状態です。
- 能力低下:機能障害によって日常生活の能力が低下してしている状態です。
- 社会的不利:機能障害と能力低下により、日常生活や仕事など問題がありえる状態です。
以上の3段階の状態をきちんとチェックし、どのような内容で、またはどのようなスケジュールで回復期リハビリテーションを進めていくかを決定します。
回復期リハビリテーションは専門の病棟やトレーニングルーム訓練室などリハビリ専門の病院へ移り行なっていきます。
リハビリと療養との違い
似ているような内容なので間違える人も多いです。
どちらもリハビリは行うのですが目的が違います。
回復期リハビリテーションは『症状の回復』が目的であり、症状の回復がみられたら転院。保険上でも多くリハビリを行えるよう認められています。
療養とは、治療の必要な場合は『医療型』、治療の必要が無い場合は『介護型』と言い、いずれも療養は『長期の生活』が目的となります。
同じリハビリでも『症状の回復』と『長期の生活』目的が違うので覚えておきましょう。