ノーヒットノーランとは野球(ソフトボール)用語の一つで、ピッチャーが相手打線にヒットを出すことを許さずに完封勝利をすることです。
ノーヒットノーランは達成の難易度から試合で記録目前になるとスタジアムに凄まじい緊張が起こり、多くのファンを魅了する瞬間です。
ノーヒットノーランを過去に達成した人はこれまでに70名以上と80回以上となっています。
もし野球観戦をしていてノーヒットノーランの場面に立ち会った時は最高に興奮すると思います。
投手にとっても一生に一度あるかないか?という記録なので、緊張感が伝わってきます。
ちなみにノーヒットノーランという言葉の「ラン」は「得点」という意味で、ホームランとは全く違うので覚えておきましょう。
和製英語であるノーヒットノーランは正式な日本語名称は『無安打無得点試合』といいます。
ノーヒットノーランがいかに難しい記録であるか?
それはその記録の達成条件にあります。
どんなにヒットを出さずに試合を運んでもその試合に自分のチームが「勝利」しなければ達成した事にはならず、参考記録として残るだけとなってしまう事です。
自分一人だけ頑張っただけでは達成出来ないので、チーム力が最低条件となります。
その為、達成する人の中にはそのシーズン中でやはり上位に食い込んでいるチーム選手がノーヒットノーランを達成する可能性が高いと言えます。
日本人メジャーリーガーとして、現在の日本とアメリカ野球界を繋いだ野茂英雄投手は2回達成しています。
ノーヒットノーランはしばしば「完全試合」と間違われる事があります。
言葉の通りノーヒット(ヒットを出さず)ノーラン(ラン(得点)を入れさせない)からパーフェクト(完全)なんじゃないの?
と、思ってしまいますが、完全試合というのはノーヒットノーランよりも更に高い難易度の記録なのです。
詳しく説明すると、
- フォアボール(四球)
- デッドボール(死球)
- エラー(失策)
- 振り逃げ等によって出塁する走者
これらは一切許されず、9回をバッター27人でキッチリ終わらせることが絶対条件です。
変な言い方をすると守備の時はピッチャーだけマウンドに立てばいい。というムチャクチャな大記録。
ノーヒットノーランですら本当に珍しいのに、完全試合なんて……と思いますよね?
その通りで、1950年から数えてわずか15人だけ、そしてノーヒットノーランとの最大のち外は同じ投手が2度達成された事はまだ一度もありません。
野球選手ならもちろん、野球ファンにとっても、チームの垣根を超えて称賛される素晴らしい記録を見れたら、きっと凄く幸運な事でしょう。
プロ野球界で日本人選手で過去にノーヒットノーランを達成した選手
沢村賞の名前でも有名な沢村栄治選手をはじめ、近年では、
柴田保光、湯舟敏郎、槙原寛己、西崎幸広、佐藤義則、渡辺久信、
野口茂樹、石井一久、川尻哲郎、佐々岡真司、川上憲伸、井川慶、
山本昌、前田健太、杉内俊哉、西勇輝 投手らとなります。
一般的に知られているダルビッシュ有投手や大谷翔平投手はまだノーヒットノーランの記録はありません。
ノーヒットノーランの試合に出くわしたらそのドキドキの緊張感をファンの皆で楽しんで下さい。