地蔵盆(じぞうぼん)は菩薩(ぼさつ)の一、地蔵菩薩の縁日です。
地蔵盆は地蔵尊(じぞうそん)をまつる行事です。
地蔵盆は関西・京都を中心に近畿地方で行われます。
地蔵盆を知らない人へ
近畿地方特有の行事ですので、他県からこの地方へ嫁いで、
または転勤やお引越しで地蔵盆を初めて知る人が多くいらっしゃいます。
地蔵会、また地蔵祭りとも言われています。
地蔵盆のお供え
御供(ごくう)をするのが初めての人は何を用意すれば良いのかわかりません。
地蔵盆のお供え金額は2,000円~10,000円までが一般的です。
皆で話し合って決める場合が多いです。
- 金封は紅白のもの
- 御供の下の名前はフルネームで書くのが良い
町内会やお隣さんに聞いてみるのが一番だと思いますが、
地域によって違いはあれど、大きな違いはありませんのでご安心ください。
お供えは事前に話し合ってかぶらないようにしている地域が多かったのですが、
今では現金が一般的になっています。
地蔵盆 京都
京都は地蔵盆の中心なので、地蔵祭りも必ず行われています。
子どもたちにとっては「祭」とひとくくりに同じですが、
この日はゲームを皆でしたり、お菓子を貰ったりと、
外国で言うハロウィンのような印象かもしませんね。
女の子は浴衣を着たりする機会ですので、
年頃になったら色々とせがまれるかもしれません(笑)
地蔵盆は子どもたちが主役
大阪の地蔵盆では地車(だんじり)が出たりする所もあります。
数珠繰り(じゅずくり)など子どもたちにとって、
普段は経験出来ない事がたくさんありますので、
是非この地域に住むことになったら参加してみて下さい。
風習などは誰かが守らなければ現代では維持するのが難しくなっています。
地蔵盆は子どもたちの貴重な「夏の思い出」作りの最後の大きなイベントです。
地域で皆で楽しい思い出づくりをしてあげましょう。
ちなみに関東で地蔵盆が定着しなかった理由は、歴史上の事柄があります。
京都(京の都)で地蔵盆が室町時代に大流行した時、
江戸ではお稲荷さんの信仰が当たり前だったためです。
東京にある稲荷神社の数もうなずけますね。