芥川賞の賞金はいくら?
芥川賞とは日本文学振興会が贈呈する文学賞の一つです。
芥川賞を受賞すれば名誉もさることながら賞金も出ます。
芥川賞は文学賞の中でも特に注目されていて、
受賞した時にはテレビや雑誌、ニュースにも取り上げられます。
芥川賞の賞金は100万円です。
しかも副賞としての100万円で、正賞は『懐中時計』が授与されます。
正賞が懐中時計ということは、その価値はスゴイの?
懐中時計はロンジン製のもので価格は20万円くらい…言われています。
テレビやニュースなどでも聞く「芥川賞」の受賞賞金は、
合計しても120万円くらいとされています。
芥川賞を受賞するメリット
当然誰もが一度は聞いた事のある賞です。
受賞作品を読みたいという人がドッと増えますので、本がどんどん売れます。
そして次の作品はどんな作品だろう?と、
「芥川賞受賞作家」という揺るぎない肩書きを得ることができますので、
ぶっちゃけた話、少々変な本を書いても売れてしまうそうです。
これが受賞者にとっては一番の「賞金」かもしれませんね。
芥川賞と直木賞の違いについて
最もわかりやすく簡単に説明すると…
- 芥川賞→作品に与える賞
- 直木賞→作家に与える賞
更に詳しく説明すると…
- 芥川賞とは?
正確には「芥川龍之介賞」と言い、
小説家「芥川龍之介」の業績を記念した賞です。
株式会社文藝春秋(ぶんげいしゅんじゅう)による文学賞です。
- 直木賞とは?
「直木三十五賞」と言い、
主に大衆文学の『新人』に与えられる文学賞でしたが、
現代では新人であるかどうかに限らず、誰でも受賞対象となっています。
どちらも昭和10年に、菊池寛さんが創設して1年に2回発表されています。
芥川賞 歴代受賞作品
昭和10年の第1回受賞 石川達三『蒼氓(そうぼう)』に始まり、
翌年昭和11年の下半期には、厳選な審査を行い結果を発表する賞なので、
早速「該当者」が存在しません。
その後も何度か受賞しない発表会もありました。
ここ数年で有名なのはやはり第130回受賞作品である、
金原ひとみ『蛇にピアス』と、綿矢りさ『蹴りたい背中』ですね。
受賞最年少記録を大幅に更新したパワフルな2人。
ここ最近ですと、西村賢太『苦役列車』、田中慎弥『共喰い』などが有名です。
読書家にとっても今後出る作品に少なからず「影響」を与える賞なので、
毎回発表を楽しみに待っています。