閲覧制限についての問題になっている『はだしのゲン』は、
中沢啓治さんによる漫画作品。
作者自身をモデルとしていて、戦争体験や原爆について後世に伝える
漫画として評価は、国内外で高い評価があった。
何故 漫画「はだしのゲン」問題なのか?
何故今になって問題視されるようになったのか。
今回漫画の閲覧制限騒動のきっかけは、
広島県松江市で、一人の市民が市議会に提出した陳情書だったそうです。
その内容『ゲン』
- 『天皇陛下に対する侮辱』
- 『国家に対しての間違った解釈』
- 『ありもしない日本軍の蛮行』
を訴えるもの…。
小中学校の図書館から撤去を求める声。
市教委は、陳情書による
『間違った歴史認識を植えつけている』と言う
陳情書は不採用でしたが、
『小中学生には描写が過激』と言う理由で、
閲覧制限を打ち出しました。
やはり…というのが僕の感想です。
『小中学生には描写が過激』と言う点について。
むしろ、陳情書による理由の方が納得できる。
最近、TVなども、直ぐに過激だとか、電波に乗せるのは
ふさわしくないなどとクレームや、批判が起きる。
『はだしのゲン』と言う漫画を作った作者が、
何を表現したかったのか。
それを、誰かの意見によって曲げられる必要があるのか。
言い方は悪いかもしれないが、ましてや、漫画。
『見てみよう』と人間が行動を起こさないと
それは、目に入ってこない。
TVの様に、
『何となくつけてたら、気分悪くなるような映像が流れて…』
なんて事はないのだから。
『はだしのゲン』の描写が過激だと言うなら、
広島原爆資料館はどうなるのか。
修学旅行などでも訪れる学校は、今でもあるはず。
『はだしのゲン』を小中学生には過激と言う理由で、
図書館に置くのをやめると言うのは、
これでは、おかしいと思うわけだ。
他にも、沢山の賛否両論があるが、
各方面から、『はだしのゲン』と言う漫画に対しての、
問題点の観点がそれぞれ違い、論議は長引きそうに感じる。