NPOへ就職して、NPOから給料もらう…
ボランティアの観点からすると、
何となく矛盾する気がしてしまう。
NPOって非営利団体なのに就職したり、
給料受け取ったりしていいのか?
こんな疑問を持っている人は
結構多くいるのではないでしょうか?
そして、NPOに就職したいと希望しつつも、
給料についてそう考えてしまったあなたは…「善人」決定です!
ぜひともNPO法人での活動を検討していただきたいところです。
ただNPOへの就職活動を始めてしまうその前に、
NPOについての誤解を無くしてもらいたいと思います。
NPOとは?
Nonprofit Organization」もしくは
「Not-for-Profit Organization」の略で、
日本的には非営利団体のことをいいます。
ただこの「非営利団体」を多くの人が
「お金を稼いではいけない」と勘違いしているのです。
「非営利」とは?
「営利」 を求めてはいけないという意味ではなく、
関係者やその構成員の間で「営利」を分配してはならない
という意味なのです。
なのでNPOという組織は儲かって余ったお金を、
関係者で分配することはできません。
しかし最初から給料として決められた額をもらうことはできます。
「かものはしプロジェクト」
ご存知の方もいるとは思いますが
ここのスタッフさんたちの給料が年収450万円以上で、
「もらい過ぎ」だとか少し話題にもなりましたが、
心ない非難を受けるような事は一切ないのです。
普通の企業と同じように
税金もしっかり払っていますからね。
「NPOなのに就職して」とか
「NPOなのに給料もらって」
とかは日本人特有の感覚なのでしょう。
このボランティア精神は日本人としてとても誇るべきもので、
今後も大切にして欲しい美徳だと思います。
ただ「美徳と誇り」をしっかり持っていても
人は食べていかなくてはならないし、
それにはお金が必ず必要になる。
お金が続かなければボランティア活動も
続けることができないから、
それなりの給料はもらうべき
という考え方もあります。
NPOに関しての、この2つの考え方は
よく対立軸で議論されてたりもしますが、
個人的には両立できる考え方だと思います。
アメリカなどと比べれば、
日本のNPO法人はまだまだ発展の余地は大いにあります。
最後にアメリカと日本の就職ランキング
を記載しておきますので、ちょと考えてみてください。
答えはあなたの中にあります。
アメリカの人文系、2013年度就職ランキング(Universum社調べ)
- ウォルト・ディズニー
- 国際連合
- ティーチ・フォー・アメリカ(NPO)
- 国務省
- Apple
- ピース・コープス(NPO)
- FBI連邦捜査局
- CIA中央情報局
- 米国対ガン協会
日本の文系、2013年度就職ランキング(マイナビ調べ)
- JTBグループ
- ANA
- オリエンタルランド
- 電通
- 三菱東京UFJ銀行
- H.I.S.
- 日本郵政グループ
- 資生堂
- ロッテ
- JR東日本