OBやロストボールは誰もが経験すること
ゴルフでOBといえば、
プレー出来ない区域にボールが飛んでいってしまったこと。
プレー出来ない区域だからそれでお終いじゃかわいそうなので、
ペナルティを課してゲーム続行になります。
OBだとルールではペナルティは1打、そして打ち直しをします。
問題とされているのはロストボールの対応
ロストボールのペナルティについては「ペナルティ1打」と言う人と「ペナルティ2打」と言う人に分かれます。何故でしょうか?
ロストボールとは紛失球といってボールを見失うことです。
林や茂みに入ったり、泥に沈んだりとさまざまな状況でボールが見つからないことがあります。
ロストボールの扱いについて日本ゴルフ協会(JGA)のゴルフ規則です。
- 探しても5分以内に見つからなかったり自分のボールと確認できなければ紛失球とする。
- ロストボールになったら元の位置に戻って打ち直す。
- ロストボールと思われるボールを打った時はその場で暫定球を打つことができる。
- ロストボールのペナルティは1打。
となっていますので、ペナルティは1打です。
「ペナルティ2打」と言っている人は間違いなの?
正式ルールからすると間違いですが、プライベートでやるゴルフに関してはこれが正しいのです。
どういうことかと言うと、仲間内でのゴルフではロストボールだからといって、正式ルールに従ってもう一度戻って打つということは状況から時間的に無理です。
また5分間探すということも、のろのろプレーということで後続の組に迷惑になります。
ですので無くなった場所から打ち進めるというのが一般的なんですね。
1打目のボールがロストボールになり、見失った場所を①としましょう。
仲間内のルールでは:
①の地点から打ち進めるのですから合計2打目になります。
それにペナルティを加えて3打です。
正式ルールでは:
元の地点に戻って打つので合計2打目、そのボールが①の地点に落ちたとして、①からボールを打つと3打目になります。
ペナルティを加えて4打です。
これでは正式ルールに従うと仲間内のルールよりも1打多くなってしまいます。
不公平じゃない?
そこで仲間内のルールで進める時はペナルティを2打とするわけです。
打った2打にペナルティ2打加えると4打になり、正式ルールと同じ打数になります。
仲間内のルールを「ローカルルール」といいます。
正式ルール以外の独自ルールはすべてローカルルールです。
ゴルフ場によってもローカルルールが存在します。
ところでゴルフっていうとどんな印象を持ってますか?
私は、ゴルフバックを抱えてさっそうと外車に乗り込む社長さんといったイメージ。
ゴルフといえば誰でも似たようなイメージを浮かべるのではないでしょうか。
ゴルフ人口が減少し続け、プレー代金が下がり、ゴルフの大衆化が進んだといってもイメージは残っているようで、それを端的に表しているのがテレビドラマです。
テレビドラマで、財界、政界、法曹界、医学界、日本の支配階級などをテーマにする時には必ずといっていいほどドラマの中にゴルフの場面が出てきます。
最近でも視聴率の高いドラマを挙げると「半沢直樹」で会社社長のステータスとして。
「ドクターX~外科医大門未知子」では医者の権威の象徴として、ドラマ内でゴルフのシーンが使われていました。
金持ちイコール紳士なのか、ゴルフは「紳士のスポーツ」とも言われています。
ゴルフ競技は伝統的に、ルールに従いマナー良く
これが全世界共通のマインドとされるのです。
日本ゴルフ協会の「ゴルフ規則」のはじめには、「礼儀正しさとスポーツマンシップを常に示しながら洗練されたマナーで立ちふるまうべきである。
これこそが正に、ゴルフの精神なのである」と高らかに書かれています。
ところが、日本のゴルフ場はルール無視、マナー違反が横行している場でもあります。
あなたもゴルフ場で他人のマナーの悪さにムカついたことがあるのではないでしょうか。
のろのろプレー、タバコのポイ捨て、挙げたら切りがありません。
それに加えてゴルファーがあまりにもルールを知らなすぎると思いませんか?
初歩の初歩だろう、と思うルールさえも知らないのには腹が立ちます。
とは言ったものの、ゴルフのルールは細かく、複雑なので、覚えきれるもんじゃありません。
プロでもルール違反で退場、ということが起こります。
素人ならなおさらのこと
ゴルフの仲間内でもペナルティのルールに関しては同じ状況でも「ペナルティ1打」だの「ペナルティ2打」だのと言ってることがバラバラなことがよくあります。
ゴルフはいかに少ない打数であがれるかを勝負するのでペナルティが1打加わるのと2打加わるのとでは大問題です。
ペナルティが1か2かに一喜一憂するにしては、ペナルティに関するルールをみなさん案外知りません。
ロストボールの対応にみるような、人に迷惑がかからないように時間短縮のためのルールがローカルルールの典型なものです。
人に迷惑がかからないように場面場面でルールを柔軟に変更する。
ゴルフが紳士のスポーツと呼ばれる所以ですね。