日本古来からの風習である、お正月飾り。
元々は、神様への五穀豊穣・感謝の意味として
祭られてきましたが、
現代においては生活様式も様変わりし、
その意味や想いも変わってきました。
ですが、昔の人々が願い、伝えてきた風習を、
後世に伝えるコト!
どんな意味があるのか考えてみること!
そこが、とても大切なことだと思います。
なので、いつ付けて外すのか?という、
小手先のことを考えるのではなく、
いまの生活に感謝し、
心改め、新年を迎えるための心の儀式
として、考えるべきです。
現在は、お正月の準備と言ったら、
スーパーに買い物に行って
「何を買うのか考える」が、
準備となってしまっていますが、
昔(今でもウチの実家ではやっています)は、
秋に収穫したお米を乾燥させて、脱穀して、
ちょうど出来上がるのが、12月の中頃。
それから、正月用の鏡餅やお雑煮にするためのお餅を
薪を割り、湯を沸かし、
もち米を蒸して、ついてこねる。
それと同時に、ワラでしめ縄などをつくる。
お餅に入れるあんこも、畑で収穫したあずきを
乾燥させて、脱穀し、砂糖と煮て作ったものです。
これが、新年を迎える準備でした。
だから、いつ飾るとかいうことではなく、
準備してやっと出来上がるものなのです。
それが出来上がったら、飾るもの。
そう考えると、
いつ飾る?ではなく、いつまでに飾る?
と、いう角度になってきませんか?
現代は、作るものではなく、買ってくるもの。
という考えなので、なかなか難しいですよね。
でも、ここでは、それは応えにならないので、
前記のことを踏まえたうえで、書いていくこととします。
■いつ飾り付ける?
どれが正解なのでしょうか?
それは、どれも正解です。
地域によって飾りの形も違うように、
風習のカタチも違っているからです。
・29日は「二重苦」になるのでダメ。
・30日は「一日飾り」で、31日は「一夜飾り」なのでダメ。
とか、ありますが、
基本的にダメはありません。
いまの生活に感謝し、
心改め、
新年を迎えるための心の儀式
と、考えれば、
新年の1~2日前からバタバタとやっつけで
やることではない!ということが、分かります。
現代は、昔の日本にはない新しい文化となっている、
「クリスマス」というお祭りがあります。
クリスマスが終わって、ツリーを片付けて、
キレイに掃除をし、次年のために感謝を込めて。
コレがベストなのではないでしょうか?
■いつ外すの?
これは、誰に聞いても同じ意見が返ってきます。
そう!「鏡開き」「とんど」のタイミングでしょう。
地域によって違いはあるかもしれませんが、
「とんど祭り」といって正月飾りを燃やします。
大きな炎は、邪気を祓い不浄を清める、という
願いがあると、されているのが理由です。