インフルエンザの症状は、発熱、咳、喉の痛みなど、
非常に風邪と似ているので、なかなか区別することが難しかったりします。
判断のポイントは「急に」症状があらわれたかどうかです。
急に発熱や咳や喉の痛みがやってきた場合には、
まずインフルエンザの症状かなと疑ってみましょう。
しかし世間が騒ぐほど、慌てる必要も実はないのです。
重症化するケースはほとんどなく、
大抵が軽症で回復します。
さほどの苦痛もないので、病院へ行かずに
自宅で療養して終わるといった事も多いのです。
なので必ず病院で受診する必要はありませんので、
症状が比較的軽く、自宅にある常備薬などで療養できる方は、
病院やクリニックへ行かなくても構いません。
ただし以下の症状を持っている方や該当者は、
インフルエンザの症状を感じたら速やかに病院へ行ってください。
- 慢性呼吸器疾患
- 慢性心疾患
- 糖尿病などの代謝性疾患
- 腎機能障害
- ステロイド内服などによる免疫機能不全
- 妊婦
- 乳幼児
- 高齢者
あと、以下の症状を感じた場合にも、
病院へすぐ行くようにしてください。
- 呼吸が速く、息苦しい
- 顔色が悪い(土気色、青白いなど)
- 嘔吐や下痢がつづいている
- 落着きがない、遊ばない、反応が鈍い(特に子供)
- 症状が長引いており悪化してきた
- 胸の痛みがつづいている
- 3日以上、発熱が続いている
以上に挙げた症状には十分に注意が必要です。
次にインフルエンザになった場合には、
どこの病院へ行けばよいかという事についてです。
行き先は「発熱患者の診療をしている医療機関」
どこにあるのか判らない場合には、
各地区の保健所などに設置されている、
発熱相談センターに電話をし、
どの病院へ行けば良いか相談してください。
病院の所在が分かっている方も、
すぐに病院へ行くことは避けて、
事前に電話をかけて受信時間を確認してから診察を受ける事
かかりつけの医師がいる場合には、
そちらへ連絡を取り指示を仰ぐようにしましょう。
インフルエンザの症状が現れた時の対応を記載してきましたが、
自分の治療と同様に大切な事があります。
それは「人に感染させない」という点です。
熱がさがってから2日目、発熱や咳(せき)、
のどの痛みなど症状がはじまった日の翌日から
7日目までは、通学や出勤など外出は極力避けるべきです。
そして同居している家族がいる場合には、
インフルエンザが感染しないように
配慮した生活を送るようにしてください。